インナーチャイルドと向き合う

1st layer

昨年2022年は、占いによるとわたしは10年に2度くるという「傷官」の年だったようで
心がとても繊細になった1年でした。
なんだか色々なことがうまくいかない気がするし、全て”向かい風”に感じるし、
これまではやる気の勢いや、情熱と闘志で乗り切ってきたことも気が進まず、
限界を感じることが多かったです。

ただ傷官年を過ぎて振り返って思うのは、これは非常に貴重な1年だったということ。
立ち止まり、「追い求めてきた理想の自分」じゃなく「普通の本当の自分」は誰なのか、
何が好きで何がしたいのか
ということを追求することができました。

そんな1年の中で数々の本を読みましたが中でも大きな影響を与えてくれたのは、
シュテファニー・シュタール著『「本当の自分」がわかる心理学』(2021)でした。

アメリカの哲学者ラルフ・ウォルドー・エマソンの
人生における影のほとんどは、自分自身が太陽の下にいるためにできた影である。
というすてきな格言で始まるこの本はインナーチャイルドについて書かれています。

シュテファニーはドイツの心理学者、心理療法士で、
著書の中でインナーチャイルド(本の中では「内なる子ども、影子/日向子」と訳されています)についての説明、またそれが私たちにどのような影響を与えているか、どう向き合っていくかの具体的なレッスンやワークが分かりやすく紹介されています。

インナーチャイルドというと、辛い幼少時代を過ごした人が対象と思う人もいるかもしれませんが
幸せな家庭に育っても、私たちのほとんどはインナーチャイルドに癒してあげるといい傷を抱えていることが多い気がします。
とうの昔に忘れ去っているような子どもの頃の記憶が潜在意識にずっといて、
大人になった私たちの選択や意思決定を大きく左右していることはよくあります。

この本は、改めてそういう記憶と向き合ってみたり、
自身の中にいるインナーチャイルドと対話をするのにとてもおすすめの本です。
これまでもニューエイジ系も含めインナーチャイルドについての本はいくつか読みましたが、
個人的には彼女の本はスッと入ってくる読みやすさがありました。

自分の「内なる子ども」と向き合い、友情を結ぶことで初めて、自分がどれほど強い願望を持っているのか、自分がどれほど深い傷を負っているのかがわかります。
その心の中にある傷を受け入れ、ある程度まで癒すことができれば、自己価値感が高まり、最終的に「内なる子ども」が心の拠りどころを持てるようになるのです。
これは、幸せな人間関係をより平和的に、より友好的に築くための前提条件となります。
また、自分に有益ではない関係や、それどころか病気にさせるような関係から解放されるための前提条件でもあります。

シュテファニー・シュタール『「本当の自分」がわかる心理学』(2021)
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